インフルエンザ経鼻生ワクチン(フルミスト)の解説|八尾市・大阪市平野区|はらだ小児科・内科・アレルギー科|小児科・新生児内科・アレルギー科・内科

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インフルエンザ経鼻生ワクチン(フルミスト)の解説

インフルエンザ経鼻生ワクチン(フルミスト)の解説|八尾市・大阪市平野区|はらだ小児科・内科・アレルギー科|小児科・新生児内科・アレルギー科・内科

★新しい?インフルエンザワクチン「フルミスト」

2024年になって、経鼻投与の生ワクチン(フルミスト)が日本でも認可されました。でも実は、アメリカでは2003年から使用されている、既に20年以上前からあったワクチンなんです。

これまでの注射による不活化(生きていない)ワクチンと違い、「鼻から噴霧する」「生ワクチン(生きている)」ワクチンです。注射が苦手な子には朗報かもしれませんが、鼻から噴霧するため全力で嫌がるお子様には使用できないこともあります。

インフルエンザ全般については、別ページ(←リンク)で解説しています。

通常のインフルエンザワクチン(注射)も、別ページ(←リンク)で解説しています。

★「フルミスト」の効果は?

鼻の粘膜に噴霧するため、血液中で働くIgG抗体だけでなく、粘膜で働くIgA抗体の誘導がしっかりされ、予防効果が高く・長くなります。

また、注射(4価)より含まれるウイルスの種類は少ない(3価)ですが、重症化しやすいA型はどちらも2種類ずつ含まれています。さらに生きたウイルスのため、実際に流行した株と外れていても一定の効果がある、と言われています。

効果の持続時間も、注射では4か月程度ですが、フルミストは1回の投与で半年以上持続します。

「フルミスト」の副反応(合併症)は?

生きているウイルスを使用したワクチンのため、とても「症状の軽いインフルエンザに罹った」ような副反応が出ます。これまでの注射による予防接種では接種部位の局所症状が副反応の中心だったのに対して、フルミストでは感冒様症状が中心となるイメージです。

具体的には、数日後に鼻炎や鼻づまり、咽頭痛や咳などといった、軽い感冒症状が出ます。また、どのワクチンでもですが、アナフィラキシーなどといった重篤な副反応を起こす可能性はあります。

「フルミスト」の対象や費用について

2024年シーズンの対象は、2歳~18歳までです。年齢に関わらず接種回数は1回が基本です(2~8歳で、過去に注射も含めインフルエンザワクチン接種歴のない方は2回が推奨)。

上記年齢でも、症状のある喘息、重度の卵アレルギー、アスピリン内服中、免疫力が著しく低下している方、免疫力が著しく低下している方と同居している方、などは接種ができません。

接種費用は9,000円前後となり、注射を2回するより高額です。当院では2024年はとても限定的な数しか納入されませんので、希望される方はお電話でお問い合わせください。(2025年以降はホームページの「お知らせ」で価格や予約方法をアナウンスします。)

はらだ小児科・内科・アレルギー科 原田太郎